中尊寺ゆつこ が亡くなったそうだ。
中尊寺ゆつこ というと、あの伝説のナゴムレコードに
タイトルの「ロシアバレエ団」というバンド名で
ボーカルとして参加していたそうだ。
ワタシはあいにくと、その曲は聴いたことが無かったが、
なんでも、ヘタウマだったそうだ。
もっとも世間的には、彼女はマンガ家だ。
もう10何年も前になるが、
バブル華やかなりし90年初め頃、
彼女の描く漫画から「オヤジギャル」が流行した。
まだまだ、てんでガキだった自分にとって
彼女の描くマンガの世界や、当時の流行というのは
「都会的でハイセンス」と感じたものだ。
・・・彼女のマンガは嫌いだったけど。
でも当時、津山という
決して都会とは言えない場所に住んでいたワタシは
そんな「都会的な」物事にある意味、
あこがれていたんだろうね。
けっこう背伸びをしていた。
深夜番組を見まくってサブカル通ぶってみたり、
「イカ天」を見て、いっぱしのアマチュアバンド通になってみたり。
服飾ブランドというものに興味を持ったのも、この頃。
彼女のマンガはそんな90年代バブルエッセンスが満載だった。
「ワンレン、ボディコン」といったスタイルをうまく取り込んで、
世相を反映してたと思う。
そんな流れでテレ朝系でのドラマ「お嬢だん」は見ていた。
その後、どう言う流れかわかんないけど
文化人となっていた 中尊寺ゆつこ。
・・・やっぱり嫌いだった。
ただ、ナゴムに関わっていたということで、
なんでか親近感があったのも事実。
ちなみに、彼女はある本でマンガ家ではなくミュージシャンになりたかった
と、いうようなことを書いていた記憶がある。
マンガはあくまでも生活の糧と
音楽機材を買うためのものでしかなかったようだ。
だから、このカテゴリで書くことにした。
「ケラや年上の先輩たちが私たちにしてくれたことを
直接本人に返す必要はなくて、
その分若い子たちに返したいと思うの。
だから今の若い子たちが大人になったら、
また若い子たちにやってあげて欲しい」
その本での彼女の言葉だ。
私の大好きな言葉であり、今もずしんと心に響いている。
それはマイナーなTRPGであり、そのアソビの1ファンとして
ワタシの考えでもある。
たしかに、ワタシの生活(どの辺かはわかんないけど)に
影響を与えた事は確かだ。
しょっぱい90年代の想い出、それが中尊寺ゆつこ。
そんな彼女に心からご冥福をお祈りしたい。

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