今日は十五夜です。せっかくの中秋の名月ですがすごい風雨となりました。被害も懸念されて風流も吹き飛びました。
この写真は月見香の
記録紙です。正解者が頂けるその日の全てが書き込まれた記録です。
先月伺った護国寺でのお香会は月見香に三種の香木が使われてより楽しめました。このお香会は私の同窓生の主催でしたがとても伝統を感じるよい会でした。
普通、
月見香は月とウに宛てられた二種のお香をそれぞれ三包み、都合六包からランダムに三つ選びその三つのお香を当てるものです。
お答えには書き方があって、月の香が三つ出ると
十五夜と書きます。ウはその出方によってさまざまな情景に変化します。例えば
月・ウ・月の順に香が出ると
水上の月となりウは
水面です。
ウ・月・ウは
木の間の月でウは
木立になります。
ウ・ウ・ウは
雨夜で、ウは
雨雲となってお月さまは見えません。他にも
待宵、有明、十六夜、夕方の月などの出の書き方があります。楽しい工夫がなされていますでしょ。
他にも月見香は
月の香の出によって 一三夜、十五夜、十六夜と月が何時出たか?をお答えを書く比較的易しいもの。
朧月、夏の月、寒月、など四季の月をめでるもの。秋の月を当てると点が高いのは「月は秋」が最高なのでしょう。
こうしていろいろに趣向をこらして月を愛でながらお香を楽しんだのでしょう。